49日に参列する場合の適切な服装は?アクセサリーには注意が必要
故人の死後7日ごとに行う法事法要を忌日法要と呼び、最後に行う49日法要は忌明けとなる供養行事です。親しい関係にあった故人の遺族から49日に招待されたとき、「49日に適切な服装はあるのか」が気になる人も多いのではないでしょうか。
49日の案内状には「平服でお越しください」と書かれていることもあります。しかし、平服で参列すると恥をかくだけでなく、故人や遺族に対しても礼を欠く行為です。
この記事では、49日における適切な服装の種類を解説します。アクセサリーで注意すべき点も解説するため、49日に参列する予定のある人は参考にしてください。
1.49日における服装の種類
49日は忌明けとなる大切な法要です。49日の参列者は、喪服を着用することがマナーとなります。
しかし、喪服は格式の違いによって「正喪服・準喪服・略式喪服」の3種類に分けられます。それぞれの服装における特徴は、以下のとおりです。
●正喪服
服装の特徴 |
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主な着用シーン |
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●準喪服
服装の特徴 |
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主な着用シーン |
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●略式喪服
服装の特徴 |
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主な着用シーン |
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49日に招待される参列者用の服装は、準喪服または略式喪服の2種類に限られます。
正喪服は、故人の家族が着用する格式高い喪服であるため、参列者が着用することはマナー違反です。
また、男性・女性・子ども・妊婦さんでは、それぞれ着用するべき服装が異なります。
ここでは、それぞれの服装や着こなしにおけるポイントを紹介します。
1-1.男性の場合
男性の参列者は、準喪服または略式喪服を着用します。招待で服装について指定がない場合は「礼服」である準喪服を、平服と指定がある場合は「平服」である略式喪服を選びましょう。
◯男性の準喪服
男性の準喪服はブラックスーツです。スーツはボタンの付き方によってシングル・ダブルと2種類があるものの、49日に着る場合はどちらでも構いません。
準喪服の服装はなるべく黒無地で統一し、金具やエナメルなどの光沢を出さないようにします。男性の準喪服におけるポイントは以下のとおりです。
喪服 | ブラックスーツ |
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ワイシャツ | 白無地 |
ネクタイ | 光沢がない無地の黒ネクタイ |
靴 | 光沢がない黒の革靴(紐で結ぶタイプ) |
靴下 | 黒無地 |
◯男性の略式喪服
略式喪服ではダークスーツを着用します。準喪服に比べて制限は少ないものの、ネクタイと靴は黒・紺・グレーなど目立たない色で統一してください。
喪服 | ダークスーツ |
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ワイシャツ | 白無地 |
ネクタイ | 光沢がなく地味な色合いのもの |
靴 | 光沢がなく地味な色合いのもの |
靴下 | 黒無地 |
1-2.女性の場合
女性の参列者も準喪服または略式喪服を着用し、平服の指定がない限りは基本的に準喪服を選択します。準喪服・略式喪服のどちらであっても、肌の露出は抑えることがマナーです。バッグなどの持ちものは、革製品ではない素材のものを選びましょう。
◯女性の準喪服
女性の準喪服は洋装であり、黒のスーツ・ワンピース・アンサンブルといったブラックフォーマルが基本です。黒のスーツを着用する場合は、ブラウスも黒に統一しましょう。パンツスーツも準喪服の格式に適っており、目立たない程度であればレース付きでも問題ありません。
洋装は正喪服と準喪服を見分けにくいため、意気込んだ服装はしないように注意してください。女性の準喪服におけるポイントは以下のとおりです。
喪服 | 黒のスーツ・ワンピース・アンサンブル |
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ストッキング | 光沢がない黒で、厚みはうっすらと肌が透ける程度 |
パンプス | 光沢がない黒 |
メイク | ナチュラルメイクで、明るい色の口紅・グロスや香水は避ける |
◯女性の略式喪服
女性の略式喪服では、黒・紺・グレーといった地味な色合いの服装を使用できます。目立たない柄であれば、ストライプ・チェックが入っていても問題ありません。
喪服 | 黒・紺・グレーなどのワンピース・アンサンブル・パンツスーツ |
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ストッキング | 黒が望ましいものの、肌色・ベージュも可とされる |
パンプス | 黒・紺・グレーで装飾のない靴 |
メイク | 準喪服と同様にナチュラルメイクを心がける |
1-3.子どもの場合
子どもの喪服を考える場合、成人男性・成人女性のように格式を気にかける必要はありません。子どもの年齢にあわせて適した喪服を選んであげましょう。
◯乳幼児の場合
乳幼児を49日に連れていく場合は、黒・紺など地味な色の服を着せてください。ただし、暗い色合いの服がない場合は、白・ベージュ系統でも問題ありません。
◯小学生~高校生の場合
小学生・中学生・高校生の場合、学校指定の制服があれば喪服代わりに使用できます。制服の場合は靴下が白でも問題ありません。制服がない場合は、柄がない黒のシャツ・ブラウスに、同じく黒のズボン・スカートを着用しましょう。
◯大学生の場合
制服がない大学生の場合、大学の入学式でも着用されているリクルートスーツを喪服代わりに使用できます。大学生になると身体の成長が止まるため、身体のサイズに合った正式な喪服を用意することもおすすめです。
1-4.妊婦さんの場合
妊婦さんが49日の喪服を選ぶ場合、赤ちゃんの安全を最優先に考えましょう。妊婦さんに適した服装の選び方を3つのポイントで解説します。
◯喪服
準喪服・略式喪服のどちらを選ぶときも、身体を締め付けない黒のワンピースがおすすめです。妊婦用の喪服を購入する、またはレンタルサービスを手配する際は、事前準備で試着してサイズが合っているかを確認してください。肩が露出する場合は、羽織れる上着も必要です。
◯ストッキング
身体が冷えないよう、厚めのストッキングかタイツを履きましょう。身体に負担をかけにくい妊婦用のマタニティタイツもおすすめです。
◯靴
妊婦さんはヒールがない靴を履いてもマナー違反ではないため、転びにくいかかとの低い靴を着用します。ただし、光沢がない黒の靴を選んでください。
2.49日におけるアクセサリーのマナー
49日の法要では、基本的にアクセサリーを着用しないことがマナーです。例外として既婚者が着用する結婚指輪と、「涙」を象徴するパール、オニキス・黒曜石などの黒い宝石は許容されています。
しかし、パールや黒い宝石のアクセサリーであれば何でも着用して良いわけではありません。49日におけるアクセサリーのマナーは以下のとおりです。
◯身に付ける場合、パールは一連のものを身に付ける
49日にパールのネックレスを着用する場合は、一連のものを選んでください。49日など法要の場において、二連・三連ネックレスは「不幸が重なる」連想を与えるため、ふさわしくありません。
一連であっても、長すぎるネックレスは避けましょう。長いネックレスは「悲しみが長引く」意味を持ちます。一般的な40cm程度のネックレスであれば問題ありません。
◯光沢感のあるものは身に付けない
アクセサリーを着用する場合、光沢感のあるものは避けてください。アクセサリーは元々華美な印象を与えやすいため、光沢感があるものを着用すると49日の場にふさわしくない服装となってしまいます。
イヤリングの金具やネックレスチェーンはもちろん、時計のベルトも光沢感が出やすいため注意が必要です。腕時計は光沢感がなく目立たないデザインのものを選ぶか、法要の間だけでも外しておくようにしましょう。
まとめ
ここまで、49日における適切な服装の種類や、アクセサリーで注意すべき点を解説しました。
49日に参列する場合は、喪服を着用することがマナーです。3種類ある喪服のうち、喪主や遺族は正喪服を着用し、参列者は格式が下がる準喪服・略式喪服を着用します。
参列者における適切な服装は、男性・女性の性別や、子ども・妊婦といった状況によって異なります。紹介した選び方を参考に、それぞれの場合に適った服装を選んでください。
アクセサリーは、光沢感がある華美なもの、二連・三連や長すぎるものは避けましょう。注意点を押さえることで、適切な服装で49日に参列ができます。