【2024年版】押さえておきたい
喪中ハガキに関するマナー
早いもので今年も年末が近づき、年賀状・喪中ハガキの印刷についての案内をあちこちで見るようになりました。
そんな喪中ハガキ、実際送る側となるといつまでに出せばいいのか、書いてはいけないことはあるのか、と意外と知られていないことも多いかと思います。
ここでは、喪中ハガキに関するマナーについて触れたいと思います。
目次
1.喪中ハガキとは?
喪中ハガキは年賀欠礼状ともいい、ご家族・近親者が亡くなった際に新年の挨拶を控える旨を事前に知らせるためのハガキで、例年年賀状を送り合う間柄の方への年賀欠礼の挨拶と配慮を示すためのものです。
二親等以内の家族・親族(両親、配偶者、子供、兄弟姉妹、祖父母)が亡くなった場合を喪中と考える事が多く、喪中ハガキもこれに倣うケースが一般的です。
2.喪中ハガキを作るために知っておきたい事
2-1.喪中ハガキのマナー
喪中であることを相手に知らせる事が一番の目的であるため、要点を押さえたシンプルな文章で構成します。
喪中ハガキの基本的なルールとして、
1.故人の氏名は記載しない
ご自身からみた故人の続柄や亡くなった時期のみを記載します。故人の死因や詳細についての記述も控えましょう。
2.祝い言葉は避ける
あくまでも喪中であり年賀欠礼を知らせるための書状ですので、相手にも年賀状を遠慮してもらえるよう伝えるに留めます。
といったものがあります。
2-2.喪中ハガキの例文
年末のご挨拶を申し上げる時節となりましたが
本年XX月に祖母が永眠いたしました
つきましては誠に勝手ながら新年のご挨拶を遠慮申し上げます
明年も変わらぬご交誼のほどお願い申し上げます
喪中につき年末年始のご挨拶を失礼いたします
本年XX月に祖父が永眠いたしました
ここに生前のご厚誼を深く感謝申し上げますとともに
来る年も変わらぬご厚情を賜りますようお願い申し上げます
2-3.喪中ハガキのデザイン
喪中ハガキは、喪に服していることを伝えるためのハガキですので、華美なデザインのものは避け、すっきりとしたシンプルなものを選びましょう。
色味は白・黒・グレー調をベースに、薄い青や紫色を添える程度に抑えたもの、またデザイン内にイラストを入れる場合は蓮の花(キリスト教の場合は百合の花)が喪中ハガキとして相応しいです。
3.喪中ハガキの送付について知っておきたい事
3-1.喪中ハガキを送る時期
喪中ハガキは11月中旬から12月上旬の間に送付するのが一般的とされています。
これは年賀状を準備する前に相手に新年の挨拶を遠慮する旨を伝えることが目的ですので、年末に向けて多忙であった場合でも遅くとも12月中旬には届けることができるよう手配したいものです。
3-2.年末に不幸があった場合の対応について
12月半ばを過ぎての年賀欠礼の連絡は、相手が年賀状の準備をすでに終え投函済の可能性が高く、相手に余計に気遣いをさせてしまうことになりかねません。
年末に不幸があった場合は、正月明け(1/7以降)に寒中見舞いをもって年末に不幸があった旨を伝えるのが良いでしょう。
その際にはお気遣いは不要の旨も書き添えておくと相手への気配りも出来ていいですね。
なお、年賀状を購入した後で急な不幸のあった場合は、郵便局で所定の手続きをすることで年賀状を通常ハガキや切手に無料で交換することができます。
(参考)https://www.post.japanpost.jp/question/39.html
また、年賀状の投函後に不幸があった場合、郵便局からの配達前であればお近くの郵便局等から取り戻し請求を行うことで年賀状の配達を取りやめることも可能です。
まだ差出し地に郵便物がある状態であれば無料で取り消しができますが、差出し地から郵便物が移送されていた場合は所定の手数料がかかります。
(参考)https://www.post.japanpost.jp/question/webyubin/151.html
3-3.喪中ハガキを送付しなかった方から年賀状が届いてしまった場合
喪中ハガキを送付しなかった相手から年賀状が届いてしまった場合はどうすれば良いでしょうか。
この場合も、正月明け(1/7以降)に寒中見舞いをお送りするのが一般的です。
正月明けに喪中ハガキをお送りするのはマナー違反となりますので、ご注意ください。
4.喪中ハガキを受け取った場合
ご自身が喪中ではなくとも、年賀状を交換する間柄の相手が喪中といったこともあると思います。
喪中ハガキを受け取った場合には、相手への年賀状の送付は控え、正月明け(1/7以降)のなるべく早い時期に寒中見舞いをお送りすると良いでしょう。
その場合も、相手は喪中であることを考慮し「おめでとう」といった祝い言葉は避けて、相手への気遣いの気持ちやご自身の近況をしたためるとスマートです。
まとめ
喪中ハガキは、送る相手への心遣いを示す大切なものです。正しいマナーで送ることを心がけたいものですね。