[2024年版]秋のお彼岸とは?成り立ち・由来や行事を解説

2024年7月31日 法事・法要

お彼岸とは、1年のうちで春・秋の2度行う仏教行事です。
今年は9月19日(木曜日)〜9月25日(水曜日)の1週間が秋のお彼岸となります。
お彼岸の中日に当たる、9月23日は秋分の日で祝日に当たるため、それとなく意識されている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
ここではお彼岸とはどういった行事であるのか、お彼岸の成り立ちと意味合い、お彼岸の時期には何をすべきかをご紹介します。

1.お彼岸とは

お彼岸という行事は、日本古来の先祖崇拝の文化と、仏教由来の「浄土思想」の概念が融合して生まれた風習であると言われています。
「彼岸」は仏教用語で、この世(迷いのある世界)=「此岸(しがん)」に対する言葉で「悟りの世界」を意味します。
昼と夜の長さが等しくなる「春分の日」「秋分の日」は、太陽が真東から昇り真西に沈むことより、仏教において西方にあると説かれている「極楽浄土」を想起させるため先祖供養を行うのに相応しい日であるとされてきました。

お彼岸の歴史は古く、平安時代の文献にまで遡ることができます。
仏教が日本に入ってきたのが6世紀ごろと言われており、そこから先祖崇拝や自然崇拝、日本独自の農業のサイクルと密接に結びつくことで、日本の風習と親和性の高いお彼岸は古代日本においても広く受け入れられ、生活や信仰の中に根付いてきたと考えられています。

2.お彼岸における一般的な行事について

2-1.お墓の掃除・お参り

家族で先祖のお墓を訪れ、お墓の掃除を行い、花やお供え物を供えます。
そして綺麗になったお墓の前でお線香を灯し供えて手を合わせ、先祖の冥福を祈ります。
小さなお子様にとっては、先祖を敬う気持ちを育てるという情操教育の良い機会となります。

2-2.お仏壇の掃除・お参り

お墓同様にご自宅等にある仏壇も埃をはらい拭き清め、細部まで綺麗に掃除し、お花や果物、ぼたもちといった菓子をお供え物を供えます。
その後仏壇の前でも皆様でお線香を灯し供え手を合わせ、先祖への感謝と供養の気持ちを伝えます。

2-3.「ぼたもち」「おはぎ」の準備

上でもご紹介いたしましたが、一般的に仏前のお供え物として、秋のお彼岸では「ぼたもち」、春のお彼岸では「おはぎ」を準備します。
うるち米と白米を半々に蒸したものをすりこぎでお米の粒が残る程度に潰し丸めたものに、「ぼたもち」であればこしあん、「おはぎ」であれば粒あんを纏わせた甘い餅菓子です。
ぼたもちはご先祖様へのお供えと同時に家族団欒のお供にもなりますので、ぜひ用意したいものです。
作り方も簡単ですので、ご家族で手作りにチャレンジされるのも良いですね。

2-4.お彼岸法要

寺院での催される法要に参加したり、自宅へ僧侶や宗教者を招いて読経を行います。
お彼岸法要では、住職や講師による法話が行われることがあります。法話を通じて、仏教の教えや阿弥陀如来の本願について学べる良い機会にもなります。
菩提寺のある方は、お彼岸時に催される法話について問い合わせをされてみても良いかと思います。

まとめ

故人様が亡くなられてすぐの間は頻繁に法事が執り行われるため、ご家族・ご親族とも顔を合わせる機会が多いものですが、亡くなられて時間が経つにつれて疎遠になってしまうケースも多いようです。
お彼岸はご家族・ご親族とお墓参りやお仏壇参り、お彼岸法要を通じて先祖を偲びながら、ご家族やご親族の絆を深める良い機会となるでしょう。

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