【葬儀の流れ】
葬儀後〜四十九日法要・納骨式まで

2024年6月28日 葬儀後

葬儀は亡くなられた方をご遺族や故人様と近しい方々がお見送りをする儀式です。
大切なご家族を亡くされた中多くの手続きを行う必要があるので、ご遺族のご負担は大きなものとなります。
ここではそのご負担を少しでも軽くすることができるよう、4回に分けて葬儀の流れについてのコラムを掲載します。

最後の第四回目は、葬儀後の手続き〜四十九日法要・納骨式について。
皆様のお役に立てれば幸いです。

第1回目:葬儀前の流れ・手続きについて
第2回目:湯灌・ご納棺〜お通夜について
第3回目:葬儀(告別式)から火葬〜還骨について

前回では故人様との最後のお別れとなる葬儀・告別式から火葬〜還骨までを順を追ってご案内いたしました。
今回は葬儀後の手続きや手配、法要についてご紹介いたします

1.後飾りとお仏壇・本位牌の手配

故人様とご自宅に戻られたら、納骨の儀を執り行うまでご遺骨、お位牌、遺影を白木で作られた祭壇に安置します。
使用する祭壇は、事前に葬儀社がお持ちし故人様のご遺骨等を安置するまでの間、お花や線香などをお供えすることができるよう設置するケースもあるようです。

また、四十九日を迎える前にお仏壇や本位牌(塗り位牌)の手配も行います。お仏壇は宗派によってご本尊をはじめ、脇侍が異なりますので、ご自身の宗派を確認の上で購入される仏具店で相談されると良いでしょう。
浄土真宗ではお位牌は教義に相反するため用意しません。

初盆で祭壇を使用する地域・宗派もありますので、葬儀社からその旨を事前に案内されましたら、すぐの処分はなさらず初盆まで保管してください。
不明点については葬儀屋へ何でもご相談ください。

2.葬儀後の事務処理・ご挨拶

葬儀後の事務処理や手続きは想像以上に手間と時間がかかるものです。
行政サービスにおける手続きや各種支払いをはじめ、生命保険の払い戻しや故人様が契約されていた賃貸、クレジットカードやデジタルサービスの解約、相続等多岐に渡ります。期日の決まっているものもありますので、事前に調べておき漏れがないよう手続きを進めます。

この中でも不動産相続については2024年4月に法改正があり、相続する必要がわかってから3年以内に手続きを完了させなければならず、これまで以上に時間をかけて対応することが難しくなりました。
専門の業者に依頼できる案件もありますので、まずは出来るところから着手し早めに対応しておきたいものです。

また落ち着いたタイミングで、お手伝いを頂いた親族やご近所の方々、故人様・ご遺族の勤務先といった、葬儀に関してお世話になった皆様へ改めてご挨拶に伺いましょう。

3.四十九日法要(忌明け法要)

四十九日法要は故人様が極楽浄土へ行けることを祈って執り行う、忌明けを迎えるため大変重要な法要です。
仏教では故人は亡くなってから7日毎に裁きを受け、49日目に最後の審判を受けると考えられています。

四十九日法要には故人様が極楽浄土に行けるよう追善供養(故人のために善い行いを足すこと)をする意味合いがあります。
通夜・葬儀に続いて盛大に行う儀式であり、親族や故人様と近しい関係者を呼んで盛大に執り行います。

法要が終わったら、忌明けの印として飲食の場(お斎・おとき)を設け参列者や僧侶と会食をし、思い出話で故人様を偲びます。

4.納骨式

葬儀の後ご自宅等で安置していた故人様のご遺骨をお墓や納骨堂に埋葬する儀式です。
地域や宗教・宗派によって、納骨の方法は様々ですが、おおむね四十九日法要を行った後でお墓や納骨堂に移動し執り行うケースが多いようです。
お墓の納骨する場合は事前に準備が必要となりますので石材店や墓地の管理者に事前に相談されると良いでしょう。

また、新しくお墓を建てたり納骨堂を用意された場合には、納骨式の前に開眼法要を行います。これは墓石や納骨堂に仏様の魂を入れるための法要です。
いずれにせよ骨上げの際に火葬場職員より渡された「埋葬許可証」が必要となりますので、必ず忘れずにご持参ください。

お墓の準備が四十九日までに間に合わない場合等、四十九日と合わせて納骨式を行わないケースもあります。
納骨はいつまでに行わなければならないという決まりはないので、その際は菩提寺等に相談された上で後日行います。

5.香典返し

四十九日法要を終えたら、参列頂いた方々へ四十九日法要が終わった旨の報告を兼ねて香典返しをお贈りします。
概ね四十九日が明けて1ヶ月以内にお届けできるように手配するのが一般的です。
また、香典返しの相場は地域による違いもありますが、頂いた金額の半額〜1/3程度を返すのが通例になっているケースが多いようです。

昨今では香典返しは後日お送りするのではなく、通夜や告別式といった葬儀当日に直接お渡しすることも多くなってまいりました。
高額な香典を頂いた方にのみ、後日改めて香典返しをお送りするのが良いでしょう。

まとめ

葬儀が終わった後も、一息つく間もなく法要や事務対応に追われるため四十九日明けまでは慌ただしい毎日となるかと思います。
そんな忙しい中でも故人様を想い手をあわせる時間を作ることが、故人様の供養となりまたご遺族のお気持ちも癒やされるのではないでしょうか。

平安会館では葬儀にまつわる様々な事前相談をお受けしております。
ご不安やお困りのことがございましたら、どのようなことでもお気兼ねなくご相談ください。
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