家族葬とは
そのメリット・デメリットを解説

2023年11月29日 法事・法要

ここ数年で家族葬を行う方が随分増えており、同時に家族葬についての事前相談をお受けすることも多くなってまいりました。
家族葬は従来の葬儀の慣習やしきたりに捉われず、故人様やご遺族のご意向に沿った自由度の高い葬儀を執り行うことができるので、世の中の葬儀に対する価値観の変化や感染症予防の観点からも注目が高まっています。

そんな家族葬は従来通りの一般葬と比較してどう違うのでしょうか。
ここでは家族葬について簡単にご紹介します。

1.家族葬とは

「家族」と名称についていることよりご家族・親族のみで行う葬儀と認識されている方もいらっしゃるかもしれません。
ご家族だけでなく、故人様と親しかったご友人等限られた方をお呼びして行う葬儀が家族葬です。

一般葬は参列される方を制限することがないため、訃報をお伝えし弔問いただいた全ての方に参列いただきますが、家族葬は葬儀日時詳細をお知らせする範囲を限り、ごく親しい身内だけで葬儀を行うことができます。
一般葬と比較すると参列者が少なく、葬儀も自由なスタイルで執り行うことができるものです。

また、家族葬は簡易的な葬儀と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、一般葬と同じ通夜・告別式の日程で行うことも可能です。

2.家族葬のメリットとは

参列者の対応に追われることもほぼないため、身内の方のみでゆっくりと故人様と最期の時間をお過ごしいただくことができます。
故人様の生前お好きだったお花で祭壇を飾ったり、お好きな音楽を葬儀の際におかけするといった、通常の葬儀とは異なる故人様らしさをアピールした趣の演出も可能です。

また、故人様が高齢の場合は参列される方にも高齢の方が多くいらっしゃると思います。参列に介助が必要な方がいらっしゃる場合でも家族葬であれば、他に気兼ねすることなくお別れの場にお越しいただくことができます。

参列される人数があらかじめわかっているので、返礼品やお料理の費用を抑えることができ、総合的に費用を抑えることができるケースもあります。

3.家族葬のデメリットは?

葬儀の参列への遠慮をお願いしていても、故人様との関係性から予定外の参列者がお越しになるケースもあります。
そのような不慮の事態への対応が行き届かないといったことも多く耳にします。
また、故人様と関係の深いご友人などに葬儀への参列をご遠慮いただいた場合、後日不満を言われてしまうことも。

葬儀について保守的な意向のある土地柄、ご親族がいらっしゃる場合は家族葬に対しての理解が得られないこともあるでしょう。
故人様が現役世代でお付き合いも多いタイプの方であれば、葬儀後の個別の弔問の対応に時間を取られることも考えられます。

また、葬儀費用を喪家が負担することとなりますので、葬儀の内容によっては一般葬より費用がかかる場合もあります。

まとめ

葬儀は故人様との最期のお別れの場となるので、ご遺族の悔いの残らない形でお見送りすることが一番大切です。
平安会館では、家族葬・一般葬と形式を問わず事前相談をお受けしております。
葬儀に関することなら何でもお気軽にご相談ください。