盛り塩とは?置き場所・自宅で作る方法をわかりやすく解説

2021年7月21日 法事・法要
盛り塩とは?置き場所・自宅で作る方法をわかりやすく解説

家の中で、良い運気を保つ方法のひとつが「盛り塩」です。盛り塩は古くから行われてきており、日本人の生活にも根付いています。

しかし、盛り塩について詳しく知らない人は多いのではないでしょうか。また、外出先で盛り塩を見つけ、どのような効果があるのかを気になっている人もいるでしょう。

そこで本記事では、盛り塩の効果や種類について紹介します。効果を高めるためのポイントも紹介するため、盛り塩について少しでも興味・関心がある人は、ぜひ参考にしてください。

1.盛り塩とは?

盛り塩とは、小皿に盛って、玄関や部屋などに置く塩のことです。悪い運気を取り除く効果があるとされており、一軒家やマンションなどの家の種類にかかわらず行われます。

盛り塩は、海水に罪や穢れ(けがれ)を取り除く効果があったことに由来しています。もともとは中国の風習が日本に伝わったものと考えられており、古くから日本でも行われてきました。

平安時代には日本に盛り塩の文化が伝わっており、当時は家の入口に盛り塩を置くと、牛車に乗った身分の高い人を招けると考えられていました。その後、徐々に盛り塩は縁起が良いものとして定着し、最終的には現在の形になっています。

また、昔は今のように世の中が平穏ではなく、争いことが頻繁に起きていました。そのため、争いごとをしずめる意味合いで盛り塩が使用されていたこともあります。

1-1.盛り塩の置き場所

盛り塩は、家の中のさまざまな場所に置かれます。置く場所によって効果は異なると考えられているため、場所ごとの効果を把握しておくことが重要です。ここでは、代表的な5つの場所について、盛り塩を置く意味を紹介します。

玄関 玄関は家の入口であるため、良い運気も悪い運気も入ってきます。玄関に盛り塩を置く意味は、悪い運気が入ってくることを防ぎ、良い運気だけを家の中に入れることです。人の出入りや玄関の開閉に、邪魔しないように置いてください。
キッチン 水回りは運気が流れにくく、火気も運気を停滞させると言われています。台所では、水と火という対照的なものを2つ同時に扱ううえに、それぞれは対立している関係です。キッチンに盛り塩を置くと、水と火のバランスが整い、家の中に良い運気が漂うと言われています。
お風呂 お風呂も水と火が共存しており、悪い運気が漂いやすい場所だとされています。そのため、お風呂に置く盛り塩には浄化の目的があり、開運に導いてくれます。お風呂は水や湿気で塩が溶けやすいため、1週間を目途とした交換がおすすめです。
トイレ トイレは、古くから悪い運気が溜まりやすい場所と言われてきました。トイレに盛り塩を置くと、特に健康面で良い効果があるとされています。隅やタンクの上面など、安定しやすい場所に置くと良いでしょう。
洗面所 洗面所も水を取り扱うため、悪い運気が溜まりやすい場所です。洗濯機が設置されることも、運気の停滞に影響すると考える人もいます。洗面所に盛り塩を置くと、悪い運気が取り除かれ、家庭円満につながるでしょう。

盛り塩は、置く場所によって目的が異なります。外出先などで盛り塩を見つけた際は、「なぜこの場所に置かれているのか」と考えてみてください。

2.盛り塩で使う塩の種類と塩の形

盛り塩に使う塩は、「粗塩」などの、加工が少なく天然なままの塩が良いとされています。盛り塩が、もともと海水に厄除けの効果があることに由来しているためです。ただし、通常は特に決まりがないため、なるべく早く盛り塩を置きたい場合は、家にある塩を使っても問題ありません。

盛り塩の形は、「円錐形」か「八角錐形」の形状が基本です。八角錐形に含まれている「八」の数字は、「末広がり」を意味し、縁起が良いとされています。良い運気を引き寄せやすいと言われているため、盛り塩の形に迷っている人は八角錐形にすることがおすすめです。

3.簡単にできる「盛り塩の作り方」

盛り塩は、必要な道具さえ揃えられれば誰でも簡単に作れます。ここでは、盛り塩を作る道具と手順を紹介するため、実際に盛り塩を作りたい人は、ぜひ参考にしてください。

<必要な道具>

粗塩、固め器、小皿、ヘラ

<作り方の手順>

1 塩を固め器の3分の1くらいまで入れ、指で軽く押さえる
2 上まで塩を入れ、ヘラで押さえながら平らにする
3 固め器のうえに皿を裏返しにして乗せる
4 静かにひっくり返しながら塩を小皿に移して、盛り塩を設置する

盛り塩に必要な道具は、ホームセンターやネットショップに、セット商品として販売されていることがあります。ひとつずつ揃えるよりもお得であるため、ぜひ探してみてください。

また、慣れていないうちは、力の加減がわからずに盛り塩が失敗するケースがあります。失敗した場合は、手順の最初から繰り返してコツを掴むと良いでしょう。

4.盛り塩の効果を高めるポイント

盛り塩は簡単に作れるものですが、ただ好きな場所に置くだけで、効果が発揮される訳ではありません。盛り塩の効果を最大限に高めるためには、ポイントを押さえたうえでの設置が重要です。

ここでは、どのように盛り塩を置けば効果を高められるのか、2つのポイントを紹介します。

4-1.掃除して綺麗になった場所に置く

盛り塩を置く前に、置きたい場所を掃除して綺麗にすることがポイントです。汚い場所には悪い運気が溜まりやすいため、盛り塩を置いても効果が小さくなります。盛り塩を置いても汚い場所は、良い運気が入って来なくなってしまうため、定期的な掃除が大切です。

また、掃除する際には空気も入れ替えてください。散らかっているものを片づけたり、汚れを落としたりするだけではなく、空気も綺麗にすることで盛り塩の効果がさらに高まります。

一度掃除したら、その場所は綺麗な状態を保つことが重要です。空間が綺麗なまま保たれるほど、盛り塩の開運効果が持続するでしょう。

4-2.定期的に取り替える

盛り塩は、長期間放置せず定期的に取り替える必要があります。盛り塩自体が、悪い運気を吸収すると言われており、悪い運気でいっぱいになると、それ以上吸収できなくなってしまうと考えられています。

盛り塩の交換時期に明確な決まりはありません。ただし、悪い運気が溜まらないようにするためには、1ヶ月に2~3回程度の交換がおすすめです。毎月1日と15日など、あらかじめ盛り塩を交換する日付を決めておく方法もあります。

なお、時期に関係なく、色が変わった場合や形が崩れた場合にも取り替えるようにしてください。なるべく早めに取り替えることで、盛り塩の開運効果が復活します。

5.盛り塩で使った塩の処分方法

盛り塩は定期的な取り替えが発生するため、あらかじめ処分内容も押さえておくと良いでしょう。盛り塩を処分する際は、生ごみとして捨てる方法が一般的です。

古くは、綺麗な川に流す、または土に埋める方法もありますが、現代では難しいでしょう。また、捨て方を間違えると自然を汚してしまう恐れがあるため、特別な理由がない限り、自宅内で捨てる方法がおすすめです。

なお、使い終わった盛り塩は調理用としないでください。長期間、放置していたものであるため、あまり衛生的ではありません。以上のことから、盛り塩は生ごみと一緒に廃棄することがおすすめです。

まとめ

盛り塩は家の中から悪い運気を取り除き、家族が安全に暮らすことを目的に行われます。特に水や火を取り扱う場所には悪い運気が溜まりやすいと考えられており、キッチンやお風呂などに置かれることが一般的です。また、運気の入口である玄関先にも置かれます。

盛り塩の素材には、粗塩が良いとされており、円錐形や八角錐形に盛ります。粗塩・固め器・ヘラ・小皿の4つがあれば簡単に作れるため、道具を揃えたうえで、盛り塩を作ってみましょう。なお、盛り塩を設置する際は、「設置場所の清掃」と「定期的な交換」が必要です。

本記事で紹介したポイントを踏まえ、手軽に始められる開運祈願として、盛り塩を自宅に置いてみてはいかがでしょうか。